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繋がり
第3章 消えない過去


「……お母さん、遅いな」


私がお母さんがいなかったので、1人留守番をしていたときだった

ガチャ

ドアがあいて、父親が帰ってきた。

最近、父親がお母さんに暴力をふるうようになって、でもお母さんは中々離婚に踏み切れずにいた。

小6の私にだってその理由が自分にあることはわかっていた。

父親が私に手を出したことはそんな無かったし
まだ、一応働いていたからお母さんは中々別れられないんだと思う


「お父さん、早いね…仕事は?」

言葉を慎重に選びながらそう問いかける

「あ?……おかえりなさいだろ?」
「お、おかえりなさい」

ふらふらした足取りをみて、すぐに酔っているとわかった。

「………なぁんだぁ?母さんいねぇのか?」
「出かけてるよ」
「………くっそ。………藍…」
「なに?」

私がテレビの前から立ち上がるとお父さんは私の腕を掴んでひねりあげた。



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