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繋がり
第3章 消えない過去



「………風呂から出て、毛布にくるまった…お母さんが帰ってきて…状況がわかるようにしたかったの………これで、全部」


沈黙が流れる

ただ蒼から目線を反らして、顔をそむけた

「……軽蔑した?…していいよ。当たり前のことだよ……汚されたんだもん」
「…………藍」
「……優しさなんていらないっ!!」

涙が頬を伝った

蒼に知ってしまったという悲しみや
汚されたのだという虚しさが

体中に染み渡る


「お母さんが、離婚できればいいってそう思ったけど………どうしても…なんで、こんなことされたんだろうって…どうしてもっと早く…離婚してくれなかったのって……」
「藍」
「そう思う自分が………すごい嫌だった…」


どこかで母を恨んでしまっていた

もっと早く別れてたら良かったのにって思ってた

「こんな、親不孝もの……いないよ…」


私が、そう呟いたとき私の顔を蒼の手が優しく包んだ

「………藍、こっち向いて……」
「……蒼?」


ゆっくり恐る恐る顔をあげる


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