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繋がり
第3章 消えない過去
「…………藍」
目線があわさった。
優しい瞳が私を見つめてた
「蒼……」
「……苦しかったよな…辛かったな…それでも笑ってきたんだよな……」
「蒼」
「よく、頑張ったな」
そういって蒼が私を抱き締めた
よく頑張ったな
そんな言葉が体に染みて、涙が溢れた
「あおい……あお、い……」
「……うん…大丈夫だ。…俺は離れたりしない」
「うん、うん……」
何度も頷いた
離れてかないで
お願いだから。
蒼…
軽蔑されても構わないなんて嘘だよ。
されたくなかった。
蒼に嫌われたら、もっとつらいよ
「……蒼……ありがとう……軽蔑しないで……嫌いにならないでくれて……」
「なるわけない…なるはずないだろ?」
蒼の抱き締める力が強くなる
「蒼……うん……」
私も抱き締め返す
蒼の温もりが私を包む
この温もりがあるから…
私はここにいられるんだよ
蒼がいたから笑ってこれた
蒼。
あなたの温もりや手は優しくて暖かい