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繋がり
第4章 熱


ガチャン


ドアがしまる


俺ら、二人きりか…今日から。
我慢できるかな…

なんてやっぱり、男子だなと思う

「……彼氏とか……俺だわ」

そうさりげなく呟くと
藍がバッとこっちを向いた


「………なんだよ」
「夢、じゃない?」
「は?」

夢?
まさか藍、夢だと思ってたのか?

「……バカなのか?」

俺はそういってほっぺをつねった。

「いたひ……」
「くっ……はははっ」
「もー、バカ蒼!」

そういって藍は俺の胸を叩く

「可愛い……ほら、朝飯食いたい」
「かっ?!」

藍は声を裏返らせた

それがまたおかしくて、俺は藍の手をとってリビングに行く

「ちょ、蒼」
「なに?……いいだろ?一応、カップルだろ」
「……う、ん」

恥ずかしそうに俯く藍。

「これから1週間二人きりか」
「そ、そうだね」

耳も真っ赤の藍が可愛くて俺は藍の耳元に顔を寄せる

「一緒に寝る?」
「ば、ばか!」
「冗談。腹減ったー」

こんな些細なやりとりも俺は嬉しかった


たとえ、気休めだったとしても。

二人でいれる時間を楽しみたかった


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