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繋がり
第4章 熱


一通り、準備を終わらせてソファに座ってると
龍樹から電話がかかってくる。

「……はい」
『おー、蒼?暇?』
「生憎、親が1週間旅行なんで暇ではない」
『…旅行?じゃ、じゃあまさか、お前……』
「あ?」

俺は顔を歪める

『……藍ちゃんと二人きり』
「…………だから、なんだ」

龍樹には昨日、藍とのことは伝えた。

すぐに電話は切ったけど。

『いーや。気を付けろよ』
「どういう意味だ」
『……さぁね。でも…』

ふざけた声音から少し真剣に変わる

『………自制はしろよ?……傷つくのは藍ちゃんだからな…』
「わかってる」
『ま、ある程度は男として無理かもだけどな』
「バカ。藍が来るから切るぞ」
『あ、ちょいまち』

俺は離しかけた携帯を耳元に戻す

「ん?」
『…良かったな。ほんとに。これから、お前がちゃんと、藍ちゃん守ってやれよ…傷つけんな』
「あぁ、わかってる。さんきゅ」

そういって、電話を切った。
自然と笑みがこぼれる。

龍樹はおちゃらけているけど、根は真面目なやつだった。

「あれ?電話してた?」

電話を切ると藍がリビングに戻ってくる

「うん、龍樹」
「あー、龍樹さん」

藍は長い髪を後ろで束ねてシュシュをつけて
エプロンまでしてる

「……藍、こっちきて」
「なに?」

俺はソファから藍を呼ぶ

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