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繋がり
第4章 熱
「ん?」
藍が横に座ると俺は藍をぎゅっと抱き締める
「わっ!」
「………はぁ」
驚いて藍は固まってるのがわかり、俺は少し抱き締める力を弱める
段々と力が抜ける藍
俺は藍の肩に頭をおく
「藍……」
「な、なに?」
「……………っ」
「蒼?」
何も言わない俺が心配になったのか
藍はぎこちなく俺の体に手を回す
「………いや。安らぐ…」
「ふふ」
「藍…」
「ん?」
俺はぎゅっともう一度確かめるように抱き締める
「……ごめんな。好きだなんて、言って…お前を苦しませるだけって分かってたはずなのに」
「……蒼……」
藍は少し考えたあとくすりと笑った
俺は不思議に思って体を離す
すると藍は俺の頬に小さい手を添える
「……ばか蒼……」
「え?」