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第8章 失われた能力

胸の真ん中あたりに添えていた手を
少しだけ横にずらして、
指先でかすめるようにシャツの上から
亜土夢の胸の突起を撫でる。

亜土夢は小さく体を跳ねさせた。

嫌がる素振りがないのを確認すると、
夢子は続けて彼の乳首を責めた。

薄手のシャツだったので
乳首のシルエットがくっきりと浮かんでいた。

「…っ、う…」

キスをしている口の間から、
亜土夢はかすかに息を漏らした。

責める手は止めないままに、
夢子は空いているほうの手を
亜土夢の下半身にやった。

猛々しく脈打つ隆起物に触れる。

亜土夢のソレは攻撃的に膨らんで熱を持っていた。

夢子は今にもはち切れそうな風船を扱うように、
ソレをそっと撫でた。

びくりと体を震わせる亜土夢から唇を離し、
夢子は彼の下腹部へ視線を落とす。

さあ、触ってくれとばかりに
亜土夢はズボンのジッパーを降ろして
その隙間からソレを引き出した。

肉々しい竿が目に入り、夢子は思わず二度見した。

「すごい…」

夢子は包茎で情けなかった時の粗末な成長前の
童貞を奪ったときのままだと思っていたので
見事に成長して
包茎を脱ぎ捨てた亜土夢のペニスに見惚れた。

「あ、あんまり、見ないで…」

包茎の時の
お粗末なペニスを堂々と見せつけたクセに
立派に成長したペニスになったというのに
亜土夢は夢子にペニスを見られるのを
恥ずかしがった。