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夢見る夢子
第3章 母、芙美子

金曜の夜、父は一人遅い夕食を済ますと
そそくさと自分の寝室に消えた。

夫婦なのに、
どうして別々に寝るのかしら…

まずはその事が夢子は気に入らなかった。

愛し合って結婚して
その結果、自分が生まれたわけで…

両親には新婚の時のように
いつまでも仲睦まじくいて欲しかった。

『私が二人にもう一度
愛情を燃え上がらせて見せるわ!』

夢子は早速に自分もベッドに寝転がって
離脱に備えた。

だが、焦りからか
なかなか離脱が始まらず
体は疲れきっているはずなのに
金縛りさえ起こらない。

「好きなときに自由に行えない能力って
ほんと情けない能力だわ…」

簡単に離脱できる方法を
のっぺらぼうの男に聞いておけばよかったと
夢子は後悔した。

今夜は無理かしら…
あきらめて深い眠りに入りかけたその時
離脱が唐突にやってきた。

「来た!」

夢子は幽体離脱に備えて
大きく深呼吸をした。

肉体が鉛のように重くなってゆく。
メリメリと心と体が引き剥がされる感覚に
夢子は抗うことなく素直に受け入れた。

やがてスッと重力を感じなくなる。

鏡を見ているように
自分の顔を見つめながら
どんどんと距離が離れていった。





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