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夢見る夢子
第3章 母、芙美子
『久しぶりにオナニーしちゃおうかしら…』
洗い場の椅子に腰かけて
足をおもいっきり開いてみた。
指が自然と女の園に向かいかけたとき、
やはり誰かの視線に気づいた。
浴室の窓もドアもしっかりと閉まっている。
『バカバカしい…誰が見るというのよ』
もう一度、自分の体には魅力がないのだと自嘲すると、なんだかオナニーをする気さえなくなってしまった。
大丈夫よ、まだまだ素敵な体だわ
娘の声がした気がした。
「そうね…慰めてくれるとしたら夢子だけかもね」
芙美子はシャワーの蛇口をおもいっきりひねった。
熱い湯を全身に浴びながら
なぜだかゾゾゾっと寒気を覚えた。
『オナニーを終わるまで
待ってあげようと思ったのに…』
夢子の意識は母の芙美子に
もう一度セックスでのエクスタシーを
与えてあげようと
少しずつその体に溶け込み始めた。
芙美子自身の意識がどんどんと片隅に追いやられて
夢子の意識で埋め尽くされてゆく。
シャワーの飛沫を浴びながら
『憑依出来たわ』と
芙美子の体の中に入れたことを実感した。
『さあ、パパ…
ママの体の気持ちよさを存分に味合わせてあげるわ』
バスルームを出て
タオルで体を拭くと
何も身に付けずにゆっくりと父の寝室をめざした。