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夢見る夢子
第5章 母の友人絵美子
『えっ?』と思う間もなく、
その手をぐっと激しく上下に擦りあげる。
同時に、いかにも衝動的にという感じで、
夫の腰がヘコヘコと揺れた。
『きやっ、きゃあ~…!』
一瞬でも、夫がこんなふうに、
自分から快感を求める姿なんて、
見たことがなかった。
それは刺激が強すぎるくらい新鮮で、
男の人の本能を感じさせて、
絵美子は喜びつつも、どぎまぎしてしまった。
絵美子の手を握る力は強くて、
手のひらは燃えているみたい。
夫に導かれるようにして、
絵美子は握りしめた手を必死に上下に動かした。
「ぅっ…!」
夫の身体にすごく力が入ってくるのがわかる。
お腹から腿のあたりにかけて、
かすかにピクピク震えている。
「ううぅ…!くっ…!!」
たぶん、あと少し…と思った時。
「絵美子!」
がばっと夫が跳ね起きて、
絵美子のほうを振り返った。
その目は、しっかりと完全に覚醒していた。
それは真剣な眼差しで
久々に見る男の目だった。