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夢見る夢子
第6章 ナース 彩佳

下腹部を露出させるというのが
こんなにも恥ずかしいものだとは思わなかった。

普段、彩佳たちは尿道カテーテルを挿入するために
平気な顔でペニスを握り、
尿道口にカテーテルチューブを突っ込んでいたけど
突っ込まれる方は
とてつもなく羞恥心と
痛みがあったのだろうと思うと
心が締め付けられた。

「ほう…こりゃまた見事なデルタゾーンだね」

彩佳の羞恥心に輪をかけるように
大久保さんはいやらしい言葉を投げ掛けた。

消毒液の匂いで鼻がツーンとするトイレに
股間をさらけ出したものだから
女の甘い香りがそれらを打ち消した。

「きっと、高価な石鹸を使ってるんだろうねえ
とても甘くていい匂いがするよ」

鼻先が陰毛に触れるのではないかと思うほど
大久保さんったら顔を彩佳の股間に近づけた。

「ちょっと触ってもいいかい?」

「えっ?」

「心配しなくても押し倒してレイプなどしないさ
ほれ、俺の自慢の道具はふにゃふにゃのままだ」

自虐的にそう言ったのだろうが
大久保さんはとても寂しそうな顔をした。

『そうね…女の股間が目の前にあるのに
男性シンボルはピクリともしないなんて
男として悲しいわよね…』

いいわ、触ってちょうだい

彩佳は慈悲の心で
大久保さんにタッチを許すセリフを口にした。

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