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夢見る夢子
第6章 ナース 彩佳

『見られちゃった…』

憧れの北見医師に尻を丸出しにして
あられもない事をされているのを見られた…
きっと、北見先生は私を軽蔑するわ…

よりによって北見先生に見られちゃうなんて…

彩佳の心は重く沈んだ。

『あら?彩佳さん、
もしかしてあの先生の事が好きなの?』

よしっ!彩佳さんと
さっきの先生をくっつけちゃおう!
そして彩佳さんが幸せになってくれれば
私にとってもウィンウィンの関係になるわ

なんとかしなきゃと思いながらも
ナースの仕事は意外と激務で
北見先生のもとへ向かわせることが
なかなかできなかった。


夢子が何も出来ないうちに
一日が暮れようとしていた。

北見先生は看護士長にトイレの事を
告げ口せずに黙ってくれていたようで
看護士長から叱責を受けることもなかった。

そうだわ!北見先生にお詫びしなきゃ…

トイレで大久保さんから解放してもらって
感謝の言葉も口にすることなく逃げ去ってきたので
お礼の言葉も言えていない。

北見先生の勤務表をチェックすると
日勤してそのまま今夜の当直になっていた。

この時間なら日勤を終えて
当直室でのんびりしているかもしれない…

彩佳は急いで当直室へ直行した。


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