この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
夢見る夢子
第6章 ナース 彩佳
コンコン…
緊張しながら当直室のドアをノックする。
急いでここまで来たものだから
自然と呼吸がハアハアと荒くなっていた。
「はい、どうぞ」
爽やかな応答があったので
「失礼します」と彩佳はしずしずと部屋に入った。
「おや?君は昼間の…」
お尻を出していた看護士だね?
そう言おうとして思わず脳裏に
彼女の白く丸い尻を思い出して
若い北見先生は赤面した。
「あの…お昼の事…
お礼と謝ろうと思って…」
「ああ…お礼などいりませんよ
ただ、おおいに反省はしてもらわなきゃ
いけないけど」
まあ、立ち話もなんだから
座りたまえと
北見先生は自ら仮眠室のベッドに腰かけた。
「失礼します…」
彩佳はベッドの端っこに腰かけた。
「いいかい?
これからはあんなことをしちゃいけないよ
あくまでも僕らは患者さんに
安静を求めなきゃいけないんだからね」
彼、ええっと…大久保さんだっけ?
午後の血圧がかなり高かったですよ
北見先生はチラチラっと
彩佳に視線を送りながらそう言った。
ただ、その視線は彩佳の胸に注がれていた。
「やっぱり血圧があがっちゃいますよね…」
「男なら当然でしょう…
僕だって、あれから興奮しちゃって
診察がしどろもどろになっちゃいましたし」
「えっ?」
知らず知らずのうちに
北見は自分も興奮したと白状した。