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夢見る夢子
第7章 少年A
「こっちにおいで」
夢子は手まねいて男の子をベッドに誘った。
男の子は顔を真っ赤にしながらも
夢子の隣に腰かけた。
「君、名前は何て言うの?」
「亜土夢…桐谷亜土夢だよ」
「アトム?まあ!キラキラネームなのね」
「それを言うなよ!
僕だって気に入ってないんだから!」
亜土夢は頬を膨らませて拗ねた顔をした。
『うふっ…可愛い…』
「私はねえ…」
「夢子だろ?上沼夢子…」
「まあ!何で知ってるの?」
「だって、そこに書いてあるじゃん」
亜土夢はベッドのフレームに
貼り出されているネームを指差した。
「そっか…
うん、そう私の名前は夢子よ」
「僕に負けず劣らず変な名前」
まあ!ひどいことを言うのね。
亜土夢よりは全然いいと思うんだけど…
「で…どうする?」
「エッチする」
「じゃあ、亜土夢がリードしてくんなきゃ」
「えっ?」
「だって男の子でしょ?
セックスって男の子がリードするものよ」
「…わかった
じゃあ、チューしよ」
亜土夢は興奮しているのか
いきなりブチュ~っとキスしてきた。
でも、キスというよりは
顔面を押し付けてきたと言う感じで
歯と歯が当たってガチっと音がした。