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自慢の母親
第2章 初めての不倫
レジャー施設を出た2人は帰りの電車に乗るべく、最寄りの駅に向かっていた。

「今日は楽しかったぁ!戸田君、付き合ってくれてありがとう!お陰で私もリフレッシュできたわ!」

ゆかりは両手を上げて伸びをしながら、戸田に礼を言うのだった。

歩いていると駅が見えてきた。

「さあ、こんなに楽しいひと時を過ごせたんだから、明日からまた頑張るぞ!」

いつもはさほど口数の多くないゆかりが戸田を気遣って常にリードしていたのだ。

並んで歩いていると戸田がゆかりの手を握ってきた。
  
ゆかりが驚いて戸田を見ると、戸田はニコリとイケメンビームを放って来たのだった。

ゆかりは不意に背中を押され、駅方面ではない裏通りに連れて行かれた。

ゆかりは手を引いている戸田に黙ってついて行った。

戸田が不意に立ち止まった先はネオンが煌めくラブホ街だった。

「え・・?ちょ、ちょっと・・戸田君・・ここって・・」

ゆかりは自分の手を引いて先へ進もうとしている戸田に声をかけた。

だが、戸田は何も耳に入らないといった様子でゆかりの手を握ったまま歩き続けるのだ。

(まさか、この子・・このままホテルに入ろうとしているの・・?)

ゆかりは慌てたのだった。

「と、戸田君・・どこへ行くのよ?」

ゆかりは自分の手を強く握っている戸田を逆に引き戻そうとしたのだった。

「まだ時間あるから、休んでいきましょう」

戸田が無表情のまま、そう言って歩き出すのだった。





ゆかりはホテルの一室にいた。

戸田に手を引かれるまま、来てしまったのだ。

「戸田く・・」

ゆかりが何か言おうとした時、戸田が自分の唇でゆかりの唇を塞いできたのだった。

「う・・うう・・んっ・・」

戸田は舌を入れてきた。

ゆかりの一瞬の隙を突いて、舌を割り込ませて来たのだ。

ゆかりは抵抗出来なかった。

一旦、顔を離した戸田がまたすぐに唇を重ねて来る。

「う、うう・・うっ・・」

ゆかりはうっかり戸田の舌を噛まないように注意していた。

そして自分の口内に侵入してきた戸田の舌に自分の舌を絡ませていったのだった。

長いキスだった。

こんな濃厚で長いキスなど経験した事がなかったゆかりは次第に息苦しさを覚えて来た。

それを見抜いたかのように戸田はようやくゆかりを解放したのだった。

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