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I‘m yours forever
第5章 美月は何も知らなかった 後編


「まあ最後は、神様仏様黎一様〜ってな。俺にとっての1番の親友はお前だから何卒頼むわ〜。この通り〜。他の奴にスピーチ引き受けてほしくないんだよ〜頼むよ〜...って言い続けてたら、凄え嫌そうな声で「分かった」って了承してくれたよ(笑)渋々引き受けた割にスピーチの内容はまともでさ、一瞬アイツの事見直しかけたんだが、アイツ俺に始終殺気を飛ばしてきやがって🤣おっそろしい友人だよな?」


「友人関係に亀裂が入らなかった事に驚きです😓」


「俺も流石に絶交されるかと思ったが、今も奇跡的に友人関係続いてるな。まあそんな話はどうでもいいんだ。もう1個、奴の家庭環境が崩壊しているんじゃねえかって思う部分があった。それは美月ちゃんの結婚披露宴の時だな。」


「え!?わ、私の結婚披露宴ですか?黎一さんとご両親お二人、普通そうに見えましたけど....。」


「美月ちゃんは黎一のご両親の家に挨拶行った事あっただろ?どんな雰囲気だった?」


「特に変わった部分は...。家が豪華だなと思ったぐらいで...黎一さんのお父様が確か4年前に県議会議員への当選をされて今年も再選したと言ってていて...立て続けに嬉しい事があってめでたいみたいな話をされてましたね…。」


「母親の方は何か言ってたか?」


「お母様の方も普通でしたね...。笑顔で美味しい手料理を振る舞って下さいましたし。なんか黎一さんが独身なのを気にされてたみたいで、今回の結婚を大変喜ばしく思っていると言ってましたね。」


「本当にそんな事言ってたのか?間違いないか?」


「は、はい。息子の結婚を祝う一般的な母親の姿でしたよ。それが...何か?」


私がそう言うと、途端に西條さんの表情が曇った。



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