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I‘m yours forever
第5章 美月は何も知らなかった 後編
「ああ、したぜ。10年も前にな。」
「え!!したんですか?!教えてもらった....わけじゃないですよね?😅....何で分かったんです?」
「丁度、うちの女房と結婚した年でさ。その年に式の招待状送ったんだよ。ついでに友人代表スピーチも頼むぜ〜って横に書いてな(笑)んで、欠席に○された返信用ハガキの名前が二重線で訂正されたんだよ。」
「....なるほど...前はどういった名前だったんですか?」
「名前の読みは変わってないが、漢字が変わってたな。王様の王に命令の令で玲って字があるだろ?黎一のれいは、元々その字だったんだ。それが変更されて今の黎一。まあもっと前に変わってた可能性もあるけどな。」
「そうなんですね....でも結婚式呼べなくて少し残念でしたね...」
「いや呼んだぜ?(笑)友人代表スピーチも渋々引き受けてくれたしな(笑)」
「え!?でも黎一さん断ったんですよね?」
「元々、アイツの返信用葉書だけは出席の所に○して出してたんだよ(笑)なのにアイツ二重線で消した上に、欠席に○しやがってよ。もう一回同じ招待状送りつけてやったんだ。そしたら激怒したアイツから「いい加減にしろ」って電話掛かってきて🤣」
「それは怒りますよ😓....完全に嫌がらせですもん。」
「いや俺はさ、アイツの行く末を案じて招待状を出したんだ。腐れ縁とはいえ、学生時代からの友人が、年老いて孤独死まっしぐらになったり、寂しさを紛らす為に風俗狂いになったりする可能性があるかもって考えてみ?普通に嫌だろう?」
「そりゃあ嫌ですけど...え...それ黎一さんに言ったんですか?」
「まさか言えるかよ(笑)激昂してんのに火に油だろ?そこは「結婚に偏見持たずに、新しい世界に飛び込んでみようぜ。お前なら出来る」って後押ししてやったんだが、アイツ逆上しちまって(笑)」
「......いやいや笑い事じゃありませんから😓そんな状態からよく彼の怒りを鎮められましたね....。」