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I‘m yours forever
第5章 美月は何も知らなかった 後編
「それ以上、アイツの事を持ち上げたら問答無用で監禁してやる.......すまん失言だった....いやその前からだったが....」
「...............へ.......?」
だが唐突な彼の変わりように、その危機感も瞬く間に消失してしまった。狐につままれたような気分である。
「れ、黎一さん、急にどうしたんですか?」
「いや....その...失言と暴行を詫びようかと...。」
「.....え....そうなんですか?失言というか本心だと思ったんですけど....。」
「まあ...正確に言うとお前の言う通りだが....失言と突発的な暴力という事に....してくれないか?」
「えぇ!?」
「面目無い」
彼はそう言うと、未だ呆気に取られている私から徐々に身体を起こして遠ざかっていき、再びソファに座り直した。
「あの....大丈夫ですか?」
自身の額を覆って溜息を吐く彼に私は問いかける。だが返答は返って来ない。相当参っているようだった。
「情け無い話だが酒で頭が回らん。勘弁してくれ。」
「それは...つまり、寝かせてくれって事ですか?」
「そうだ。この状況では無理だ。」
「だ、駄目ですよ!実は起きていて、私達の話を聞いてたんですから!完全に逃げです!逃げないで下さい!」
「明日必ず話す。」
「駄目です!明日になったら、元の、建前が上手で気遣い溢れる黎一さんに戻ってるじゃないですか!!」
「それの何が悪いんだ?質問には全て答える。今日中に話さなくてもいいだろう?」