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I‘m yours forever
第5章 美月は何も知らなかった 後編
「貴方の本音が聞きたいんです。」
「さっき西條から聞いただろう?病的な独占欲、執着を抱えている。結婚という重い契約関係を結んでも、あまり弱まる気配が無い。加えて残念ながら、一般的な男性の思考回路は持ち合わせていない。それで充分だろう?」
「...でも黎一さんはその感情を押し殺して世間一般的な理想の夫になろうと努力していたって事ですよね?辛くなかったんですか?」
「別に。演じる事は慣れている。」
「そんな...ロボットじゃないんですから...苦しかったんじゃないんですか?」
「お前との結婚生活で苦痛な事等、何一つ無かった。そのことに関しては嘘は無い。」
「な、何が建前だったんですか?」
「...........................。」
私がそう尋ねると、彼は途端に閉口した。
静寂な沈黙が続き、やはり彼の本音を聞くのは無理なのかと半ば諦めていた所だった。