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I‘m yours forever
第5章 美月は何も知らなかった 後編
「そうか、気をつけるとする。」
「気をつけて下さい。で、本音の方、聞かせて貰ってもいいですか?」
「.................................。」
「急に黙るのは卑怯です!!まさかここまできて言わないつもりですか?!じゃああの条件何だったんです!?すっごい緊張したのに!!」
「わ、分かっている。その...考えを纏めていただけだ。逃げるつもりは無い。」
「本音で語って下さいね。受け止めますから。私と過ごした新婚生活の中で、貴方は本当はどう思ってたんですか?」
「.............................。」
「..........................。」
「.................本音を言えば妊娠の有無に関わらず、婚姻後、職を離れてほしかった。」
「家に居て欲しかったんですか?」
「そうだ。無論、理由は家事をお前に一任させたかったわけではない。他の男にお前を略奪されるかもしれないという底無しの不安に付き纏われるのが苦痛だったからだ。」
「でも、学校職員の皆様は、生徒の事を一心に考えている優しい方ばかりですよ。略奪なんてそんな事する筈無いですよ。」
「ああ、分かっている。分かってはいるが....元々、俺は疑り深く、嫉妬深い。正直、お前が俺以外の異性と会話している場面を目撃しただけでも腹が立つ事がある。」
「そ、そうなんですか?!え...じゃあ私、あんまり男性職員さんとあまり喋らないよう気をつけた方がいいでしょうか?」
「いや、執着等欠片も無い人間を演じられている以上、問題は無い。」
「問題大有りです。何か改善策が必要です。例えば、私が異性と接する時は気をつけるようにするとか。」