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I‘m yours forever
第5章 美月は何も知らなかった 後編
「演じるのは慣れていると言っただろう?何故私の愚かな言動によってお前が窮屈な思いを強いられなければならない?異性との交流も必要であり、やり甲斐を感じ始めている仕事を辞める必要性も全く無い。」
「無論、仕事は続けていきますけど、黎一さんの不安が底無しなのであるなら、ルールを設けるべきかと思うんです。別人として演じるのは慣れていると言いましたけど、それはいつか限界が来て爆発すると思うので...。」
「仕事が多忙なお陰で、不安に苛まれる時間は限られている。家に帰ればお前を独占出来る。先程、夫婦の誓約を交わした。加えて私は同じ過ちを繰り返す気は無い。よって爆発はしない。」
「過信するのは危険です。それに、黎一さんの不安を取り除くという根本的な解決方法とは言えません。違いますか?」
「...........どこまでなら窮屈に感じず生活出来るんだ?」
「異性と二人で呑みに行ったり遊びに行く事は絶対しないと約束します。2人きりという状況は極力避けて過ごしていこうかなと。大人数は許してほしいです。」
「論外だ。」
「え!?な、何でですか?」
「何故、紅一点の状況を許す必要性がある?大勢の男に囲まれ、挙句お前を取り合う姿等、想像しただけで気が狂いそうだ。」
「!?な、何で私が大勢の男と一緒に遊びに行く事になってるんですか?」
「ん?休暇に男友達を2人以上引き連れて遊びに行ってもいいのか?という意味ではないのか?」
「いやいやおかしいでしょう!完全に乙女ゲームの展開じゃないですか!私はただ、職場の飲み会等に参加したりするのは許してほしいと言ったつもりだったんですけど....💦」
「ああ...なるほど...それは別に構わない。行ってきなさい。職場の飲み会は許そう。だが合コンは駄目だ。人数合わせだと言われても絶対行くなよ。」
「当たり前です!!私、既婚者ですよ?!何でいきなりアホになるんですか?」
「......な、ならいい。安心した。いやお前の交友関係を把握していない為、少々飛躍的な発想になってしまってだな....。」
「そ、そうですか...黎一さんの杞憂に終わるかと...。」
「分かった。信じる。」