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I‘m yours forever
第5章 美月は何も知らなかった 後編


「お前の深夜帰宅を禁止する。特別な事情を除き、破った場合は予備部屋で強制的に仕置きだ。」


「じ、自分は深夜1時に帰宅してきておいて!り、理不尽です!!」


「......分かった。私も深夜を跨ぐ帰宅は無しにしよう。これで不公平では無いだろう?」


「と、特別な事情を除き、や、破ったら同じく罰を与えますからね!覚悟してて下さい!」


「そうか..............了解した。」


「だから何でまたニヤけるんですか?😓....スイッチーだからですか?」


「違うスイッチャーだ。間違えるな。」


「そ、そうだったんですね....スイッチャーで変態だから薄ら笑みを?」


「そうだが、変態はお前もだろう?何か問題でも?」


「................。れ、黎一さんの馬鹿。」


「....フン....くだらん言い争いをしているうちに、粗方俺の本音は出し切ったようだな。さて寝るとするか。」


「まだです!貴方が返答をしぶっていた、「子供が欲しい」発言の真意を聞けてません。ご両親との関係性もです。教えて下さい。」



「大好きな西條にたっぷり聞かせてもらっただろう?あの通りだ。両親とは不仲だ。お前も奴らに関わる必要性は無い。以上。」


ヤケクソ気味に言い切ると、ソファーから腰を上げようとした黎一さんの腕を私は強く掴んだ。


「寂しい思いはもうウンザリです。話していただけませんか?」


「お前の事は信頼している。だが今の段階で私の両親の事は言うべきでは無いと判断した。」


「いいえ、今言うべきです。私の事を愛しているなら、教えて下さい。愛していないのなら、そのままご就寝なさって下さい。」


黎一さんから視線を逸らす事なく、私としては強気な言葉を彼に放った。
「卑怯だぞ」と非難に満ちていた目で私を暫し睨んでいた彼だったが、やがて深々とした溜息を吐いた後にソファーへと再び腰を下ろし、重い口を開き始めた。


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