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I‘m yours forever
第6章 どの道、美月は愛される
「先にリビングルームに移動して待機だ。」とご主人様に命令された私は、片手にバスタオルを抱えたままリビングルームへと向かった。
空調の効いていない、真っ暗な室内は蒸し暑かった。すぐさま明かりとエアコンを付けると、ダイニングテーブル前のフローリングに腰を下ろす。正座を横に崩した、ぺたん座りでご主人様の登場を待ち続けた。
程なくして、紙袋とハンディカメラを抱えたご主人様がリビングルームへと登場した。
カウチソファーに荷物を置くと、すぐさまダイニングテーブル前で待機している私に近付いた
「美月。」
目を細めて頭を撫でられる。顎下もやんわり触れられて、そのくすぐったさに身を捩りながら、「ニャア」と声を上げた。
「私に背を向けろ。そのまま両手だけ差し出せ。」
「..........?ニャ、ニャア?」
「後で分かる。早くしろ。」
ニャアしか言ってないのに、いとも容易く私の言葉を理解してしまったご主人様に急かされて、疑問に思いながらも、彼に背を向けて両手を差し出した。
「ニャ、ニャア!?」
やや間があった後、冷たい金属のようなものを感じた。手錠だと気づいた瞬間、後手に手錠をかけられていた。
ご主人様は動揺した私の頭を一撫でした後、食器棚から深皿を取り出すと、そこに冷蔵庫で冷やしてあった牛乳をたっぷり注いだ。