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I‘m yours forever
第5章 美月は何も知らなかった 後編
「ああ、公立学校の教員だよ。異動は有るけど、首切られる心配無えから精神的には楽だな。美月ちゃん達は公務員じゃねえから、その点不安だろ?」
「まあ...そうですね。でも結果的に職場には恵まれてますし、黎一さんとご結婚出来たし、いいのかなって。」
「職場が恵まれてんのは何よりだ。人間関係悪いところで働きたくねえもんな。まあ、黎一の場合、人間関係が劣悪でも生きていけそうだけど、アイツは秀才だったんだから公務員試験でも受ければ一発で通ったのに馬鹿だなって今でも思うぜ。」
「........秀才だったんですか?」
「高校からしか知らねえけど、文武両道に秀でた奴だったよ。性格も負けず嫌いで完璧主義者。家庭科だけは不得意だったが、後はオール5だ。少々堅物だったが、基本何でも出来たぜ。家庭科以外はな(笑)」
「あ...だから料理が出来ないんですね。でも、なんかモテそうですよね。大学デビューとかしてそう。黎一さん、顔もルックスも良いし。」
「そう思うだろ?だが奴は女が絡むと本当に駄目になっちまってよ。確か大学の時に何人か付き合ったらしいが、長続きした奴なんていなかったんじゃねえかな。」
「束縛が激しかった...とか?」
「そうだな。黎一と付き合ってた女と友達だった事があって話聞いた事あるんだが、基本優しいし何でも買ってくれるし尽くしてくれたんだけど、勝手にスマホを覗かれた上にGPSまで付けられて限界だと思ったって。心配症だからって言ってたけど、監視してる自覚無いのかなって思ったら怖くて別れちゃったと。美月ちゃん、大丈夫か?変な事アイツにされてねえか?」
「いえ...そういった事は一度も...。
夜、帰りが遅いと怒られるくらいです。」