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I‘m yours forever
第5章 美月は何も知らなかった 後編
「それは想定内だ。まあそう返ってくると思ったんだよ。だが奴はよ、夜業に徹すればいいって言ってきたんだ。そうすれば高額な投資は可能だろうって。」
「え....で、でもそれでも要求がエスカレートしてきたり、足りなくなったらどうするんです?」
「その場合は借金をすればいい。最終的には臓器を売ればいいってな。平然と言ってたな。」
「え!?😱な、何言ってるんですか!
いくら何でもおかしいですって!」
「普通そういう反応なるだろう?😓俺も何言ってんだコイツって思ってさ。キレたんだよ。誰が臓器売り払った金貰って嬉しいんだよって。そんな金で喜ぶ人間は底辺の連中だけだろ?って。けどお前が付き合っている女は間違いなくそういう部類の人間だから別れろってな。奴に殴られる覚悟で言った。」
「な、なるほど...それで....黎一さんは別れる覚悟を固めてくれたんですね?」
「いや...無言で立ち去っていった...。俺の言葉は届かなかったのかってガッカリしたんだその時は。でも1週間ぐらい経った後に、奴からメールが来たんだよ。
「ご忠告どうも。お陰で彼女の首を絞める事なく、無事別れられた」ってな。」
「.............え?それって.....円満な別れ方だったんですかね...?な、何かあったとしか思えないんですけど...。」
「だよな?しかも深夜2時に寄越してきて来やがってよ。軽くホラーだろ?俺も深掘りする程、無神経ではねえからさ、真相は闇の中に行っちまって分かんねえけど、まあ...だからアイツ、碌な恋愛経験無えんだよ。」
「な、なるほど....。社会人になってからも、きちんとした交際経験は無かったんでしょうか?」
「まあ...お互い忙しくなっちまったから、正確には分からんが、いつだったかの長電話で、「恋人は面倒だ。一夜限りで十分だ」って言ってたから、まあ...性欲を満たす為のセフレとかそういう相手しか居なかったかもな....。」
「そっか...そういう生活を何年も繰り返してきた上での、金を残して死んでも仕方ないだろう...か。寂しさを感じますね。」