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I‘m yours forever
第5章 美月は何も知らなかった 後編


「そうだなぁ...多分、アイツはまともな家庭環境で育ってねえんだろうな.....。美月ちゃんさ、アイツから両親の事、何か聞いたか?」


「特に....何も.....何か黎一さんから聞いてるんですか?」


「いや...俺も美月ちゃんと同じく、あんまり聞かされてないんだよ。そもそもアイツ、家庭の話はあんまりしなかったからな。」


「え、じゃあどうして、まともな家庭環境で育ってないなんて言うんです?」


「今日みたいによ、居酒屋でアイツの事酒で潰した日があったんだ。就職祝いに飲みに行くぜって俺から誘ってたから、丁度大学4年生か。俺もアイツも酒豪だが、まあ酒は俺の方が強くてさ。秘密主義者のアイツでも酒が入ると、口が軽くなるから口を割らせる目的で誘ったんだよ。酒で出来上がった頃を見計らって、まず奴の頭の良さを褒めたんだ。当時、奴は学年首席を維持してたからさ。首席卒業も間違いねえんじゃねえの?良いよなぁ。お前何でも出来るし、自分に対して嫌いな所ねえだろ?ってさ。」


「ゆ、誘導が凄い😅それで彼は何と...?」


「あるに決まってんだろって即答してきたさ。キタキタ😏って思ってたら、自分の名前が嫌いだって言ってきたんだ。」


「自分の名前...?何故でしょう🤔別にキラキラネームとかでも無いのに....。」


「そう思うよな?俺も変える必要有るか?って言ったんだよ。そしたらアイツ、今の名前では納得出来ないから、いつか改名するって言ったんだ。不思議だったから何で納得出来ないのか突っ込んで聞いてみたんだよ。そしたら何て返ってきたと思う?」


「え....な、何でしょう?想像出来ないです。」


「本当の名前を取り戻す唯一の手段が改名だからだと。俺、一気に酔いが醒めちまってよ。まるで実の両親に付けてもらった名前を赤の他人に奪われたみたいな言い方するからさ。」


「自分が幼い時に、勝手に改名されてしまったって事なんですかね....?」


「詳しくは聞けなかったが、そうらしい。ちなみにソイツは一応、親なんだと。それ聞いて家庭環境良いって思えるか?」


「到底思えませんね😓....ちなみに改名する事は出来たんでしょうか?」



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