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ふぞろいのザクロたち
第6章 真佐子の母

「じゃあ、好きにヤラせてもらうよ」

佐智子の両肩を抑えつけるように手を置き、
夫は、ゆっくりと腰を振り始めた。

往復が始まった瞬間、
佐智子の顔が僅かに歪んだ。
だが、すぐにそれを打ち消すように
佐智子は、夫の顔を鋭く見つめ返す。
その瞳には、官能が漂っているように見えた。

夫は単調なペースを維持していった。
終始ゆっくりとした速度で、
己のものが全て露出するほどに腰を引く。
そして同じ速度でそれを逆行させ、
ずぶりと奥まで貫く。

「どんどん濡れてきたんじゃないの?
佐智子のココが…」

湿り気の混じった卑猥な音が室内に響きはじめる。

夫が深く腰を突きだす度に、
佐智子は唇を噛み締める。
佐智子の唇に、
悦びの声を漏らしてしまう気配はない。

夫の手が、佐智子の乳首をつまむ。
揺れる乳房を愛撫しながら、
夫は腰のピストンを続ける。

鼻から空気を抜くような、
「ふん、ふん!」という苦しげな息遣いが
佐智子から漏れだした。

「素直になれよ、佐智子」

「くっ…」

「もっと激しくして欲しいのかい?」

あえぎ声を誘うように囁きながら、
夫の指先が佐智子の唇に触れる。
強引にそこに侵入した指先を、
たまらずに佐智子は卑猥に咥える。
佐智子の舌を指先でいじめながら、
腰の突きに力を込めた。

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