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ふぞろいのザクロたち
第6章 真佐子の母

夫は小刻みなピストンに切り替えた。
片手で乳房を揉みしだき、
先端のドングリ大の乳首をつまむ。
指先でそれをくすぐりながら、
細かな突きを与え続ける。

佐智子の裸体が弾むように震え始める。
次第に、佐智子の背が仰け反り始める。

閉ざされていた唇が僅かに開き、
もはやそれは閉ざされようとしない。
夫の指は執拗に乳首を虐めていた。

「ううんっ…」

佐智子が苦しげな声を伝える。
屈曲位の佐智子の太ももが、
夫の腰にまとわりついてきた。

「これから毎晩愛してやるぞ、佐智子」

佐智子の顔中を舐めながら
耳元で夫が優しくささやく。

夫と結合した下半身を
いやらしく下からせり上げながら、
佐智子は両手を夫の背後に伸ばし、
しっかりと抱きしめ始めた。

その佐智子の腕を夫が掴み、
ベッドに押し付けて拘束する。
指先を絡めあい、
二人は手を握り合うような格好になる。

夫が腰を振るために体重がかかると、
その指先に力が注がれ、
佐智子の手をきつく握った。

夫の舌が佐智子のうなじを這う。
佐智子の裸体は夫の汗と唾液で
たっぷりと濡れてゆく。

佐智子はただ瞳を閉じ、
夫の手を強く握りしめていた。

「佐智子、目を開けて…」

夫が優しげなトーンで佐智子にささやく。
促されるまま、佐智子が顔を正面に向けて
佐智子は目をひらいて、唇を吸いあった。
再び、夫が腰の振りを激しくさせていく。

「ああっ…!!」

ついにたまらず佐智子は悩ましげな声を漏らした。

「佐智子…もう我慢できないだろう?」

「別に…感じてなんか…ああんっ…いないわ!」

佐智子が懸命に声を絞り出し、
夫に抵抗を示す。
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