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ふぞろいのザクロたち
第7章 犯人探し

「今日はほんとに楽しかったわ…」

家の前に洋介の運転する車が横付けされた。
洋介は車を降りようとする佐智子を
引き留めるかのように繋いだ手を離してくれない。

「うふ…甘えん坊なんだから…
次の日曜日まで我慢して頂戴ね」

そう言ってから辺りを見渡して
人影がないことを確認すると
佐智子から顔を近づけてキスをしようとした。

その時だった
車の中にいても聞こえるほどの
大きな泣き声がした。

「真佐子だわ!」

現実に戻された佐智子は
洋介の手を振り払って車を降りた。
洋介もただ事ではないと
同じように車から降りた。

佐智子が家の玄関を開けようとするタイミングで
留守番を引き受けてくれた恵美里が飛び出した。

「恵美里ちゃん?」

「真佐子の引きこもりの原因がわかったの!
私、解決してみせるわ!」

「えっ?」

どういうことなの?と
引き留めて聞き出したいのに
恵美里は一目散に駆け出して行った。

「どういう事なんでしょう?」

担任の洋介も訳がわからないという表情で
去っていく恵美里の後ろ姿を見送った。



「で…僕にどうしろと?」

恵美里はカメラマンの京塚広に連絡をいれて
マダム信子のサロンに来てもらっていた。

「野暮ねえ…恵美里はあんたに
協力してほしいと言っているのよ」

「確か広さんは
あのタレントスカウトの男に
以前会ったことがあるって言ってたよね?」

恵美里は、思い出せ!と言わんばかりに
京塚広を問い詰めた。

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