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ふぞろいのザクロたち
第7章 犯人探し
現場に同行させてもらったとはいえ
下っ端の広は撮影どころか
カメラを触らせても貰えない。
重い照明機材を運んだり
スタッフにお茶を配ったり
それこそ休む暇も貰えずに働かされた。
驚いたのはAV撮影だというのに
現場には女性スタッフもいたことだった。
ヘアメイク担当の女の子は
男優の体をせっせとオイルを男の体に塗っていた。
すでに前張りなどしている時代ではないので
男優は全裸だ。
ヘアメイクの女の子は全裸の男優にオイルを塗る。
男優の前にひざまずいて
太ももや鼠径部にもオイルを塗る。
それを終わると今度は
AV女優の体にファンデーションを塗って行く。
AV女優はそうされることが当然というように
股を開いてメイクの女の子に女性器周りにも
ファンデーションを塗らしていく。
落ち着いたところで女の子は「お茶を頂戴ね」と
広のところへやってきた。
「恥ずかしくないんですか?」
広はおもいきって女の子に聞いてみた。
「恥ずかしい?なんで?」
お茶を美味しそうに飲みながら
変なことを聞くわねと
女の子は怪訝な顔をした。
「だって見ず知らずの男のペニスや
女性のアソコを見せられるんですよ」
そう聞くと女の子はゲラゲラと笑った。