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ふぞろいのザクロたち
第1章 ミスコン
絶頂の兆しは、恵美里の左手が
控えめにシーツを掴みはじめたことだ。
そこからさらに数分後には、
明らかに息が荒くなり、
下腹がヒクヒクと上下しはじめる。
「…い、いく…!い、いきそう…っ!!」
ついに、絶頂の訴える声が漏れた。
それを聞いたマダムは
クリトリスへの愛撫が変わった。
綺麗なネイルの中指がクリトリスを引っ掻く。
「頃合いね、後は絶頂するだけよ。
変に我慢せず、開放感に身を委ねなさい!」
そう言ってマダムは
クリトリスを一気に責め立てる。
中指の腹を使い、
クリトリスの根元から先端にかけて…
男の亀頭でいうところの『裏筋』の部分だけを
力強く擦り上げていく。
「さあ!逝きなさい!
おもいっきり逝きなさい!」
客への思いやりのある言葉ではなく
完全に恵美里を支配した征服者としての指図…
「うあっ! あ、お…ほっ、おっ、おおっ!!!」
恵美里の口から漏れるのは、
先ほどまでの甘い声ではなく
格別に濃い快感の声。
愛らしさはない代わりに、真実味に満ちている。
そして、その次の瞬間…
「っくぁあああああ゛あ゛~っっっ!!!!」
恵美里は悲鳴を上げながら、
盛大に潮を噴きあげた。
背を仰け反らせて、体をジタバタさせた。
まるでさばかれる魚のように
包丁を入れられて跳ねまわるようだった。