この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ふぞろいのザクロたち
第9章 告白

ラブホの一室で
恵美里は広が抱き締めてくれるのを待っていた。

なのに広は
コーヒーでも飲むかい?と
インスタントのコーヒーをカップに注ぎ始めた。

「ここに連れてきたのは…
抱いてくれる決心をしたから?」

「いや…あのまま街角で
泣かせておくわけにもいかなかったし…」

さあ、もう泣くのはやめなよ
優しい言葉をかけたつもりなのに
恵美里は広に背を向けて拗ねた。

「私から…
私から抱いてくださいと言わなきゃダメなの?」

「何を言ってるだい…
恋愛には年相応の相手が必要だよ
僕なんて…一回りほど年のはなれたおじさんだし」

「私、おじさんが好きなの」

女の子にここまで言われれば
いくら鈍い広と言えども
恵美里が自分を求めてくれているのだと理解できた

「ほんとに僕でいいのかい?」

「もう!いいって言ってるでしょ!!」

恵美里はクルリと振り返ると
もう逃がさないとばかりに広にしがみついた。

「恵美里…」

広は恵美里が巻き付けた腕を
そっと引き剥がした。

こんなにも求めているのに
やっぱり拒まれてしまうんだ…
恵美里は悲しくて再び泣き出したい気分だった。

広は恵美里の手首を握って
手の甲を唇に近づけた。

「えっ?」

やがて優しく手の甲にキスをしてきた。

/174ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ