この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ふぞろいのザクロたち
第1章 ミスコン

「えっ?京塚さんの…お母さん?」

よく似た顔つきだとは思っていたが
もしかしたら姉と弟かな?と感じていたので
親子だと言われて恵美里は驚いたのだった。

「そうよ、ディスコ…今でいうクラブね
そこで知り合ったどこの誰かもわからない男と
初球先頭打者ホームランってやつよ」

マダムはそう言って
手をバンバン叩いて笑った。

じゃあ…年の差は…

「私が16の時の子供だからね
まあ、ワカメの至りってやつよ」

「それを言うなら若気の至りだろ!」

「で…お父さんは?」

「それがさあ、一夜限りのアバンチュールでしょ
どこの誰かもわかんないままよ」

妊娠に気づいた時は
堕胎の文字が頭に浮かんだそうだけど
それって、殺人でしょ?と
それならせっかくの命なんだから
産もうと決めたらしい。

「うちのお袋、ぶっ飛んでるだろ?」

呆れた顔で浩は恵美里に同意を求めた。

「いえ…そんな…」

まさか、はい、そうですねとも言えるわけない。

「いろいろあったけど…
やっぱり産んで良かったって思っているわ」

そう言って微笑む浩の母親の顔は
恵美里を攻めているときの淫らな笑みではなく
菩薩のような優しい笑みだった。


/174ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ