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ふぞろいのザクロたち
第2章 スカウト
じゃあ、そこに座ってと
関川は真佐子に命じた。
真佐子は言われるままに
ソファに腰を降ろす。
「少しインタビューをさせてもらうよ
君が、どんな質問にも対応出来るか
それを見極めたいんでね」
どんな質問にも恥じらわずに対応してもらえると
こちらとしてもスカウトした甲斐があるってもんだ
そう言って関川は真佐子のやる気を引き出した。
真佐子はソファに腰掛けたものの
股間が気になって仕方ない。
ショーツを運転手が奪い取って
返してくれなかったからだ。
だから真佐子は膝をピッタリとくっつけて
脚をしっかりと閉じた。
「ええっと…まずはお名前を教えて貰えますか」
いきなりインタビューが始まったので
真佐子は慌てて姿勢を正した。
「はい、本庄真佐子と申します」
「歳はいくつかな?」
「17歳です」
「男性経験はありますか?」
この質問に真佐子は困ってしまった…
もちろん男性経験はあるけれど
タレントとしては
男性経験のない処女が好ましいと思った。
「正直に話していいんだよ
これは、あくまでもカメラテストなんだ
ドラマ製作会社へ持ち込む宣伝用じゃないからね」
関川の言葉に、真佐子は「はい」と頷いて
「経験はあります」と答えた。