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ふぞろいのザクロたち
第5章 マダム信子
浩が言うように
サロンでは借金取りとマダムが対峙していた。
マダムが差し出した封筒の中身を確かめて
「では、これで借金の返済が
滞りなく終わりました」と
男は懐から借用書を取り出すと
「もう破り捨ててくれていいですよ」と言った。
「全額返済が終わってすぐというのも何ですけど」
マダムは立ち去ろうとする男を引き留めた。
「また少額でいいので
融資していただけませんか?」
「えっ?」
「実はサロンを
もう少し広げようかなと思いまして」
「駆け出しの頃のあなたとは違うんだ
今なら銀行も
喜んで融資してくれるんじゃないですか?」
僕に借りると利息も高いですしねと
男は銀行融資をマダムに進めた。
「でも…それだと、
もうあなたに会えなくなってしまいますもの…」
「あははは!
そんなに僕のチンポが気に入ってくれたなんて
それはそれは光栄ですなあ」
だけど、僕は
あんたの体に飽きてしまったんですよ
男はマダムにそう言って突き放した。
「そ、そんな…」
借金の返済が滞ると利子がわりに
マダムはその男に抱かれていた。
最初はイヤイヤだったけれど
回数を重ねるうちに
マダムは、すっかり男の虜になっていた。