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濡花 ~義理の父親に堕とされていく若妻~
第14章 夫婦喧嘩
テーブルにはシチューとサラダの他に真鯛のカルパッチョ、ピンチョス、オープンオムレツが並んでいた。
「じゃあ、二晩お世話になるよ…乾杯…」
義父の号令で二人はグラスを重ね、花怜はお茶の入ったマグカップを遠慮がちに傾けた。
「いやぁ…花怜さんの料理はどれも美味しそうだな…母さんの料理は和食ばかりで地味だからね…」
「そんな…お義母さんのお料理どれもすごく美味しいじゃないですか…孝一さんにもああいったお料理もっと出してあげたいのに…」
「花怜の料理はほんとに美味しいよ…お袋の料理はたまに食べるから美味しいんだよ…一応、あの味で育って来たんだから…」
穏やかな笑い声と当たり前の会話で食事は楽しく進んでいった。
「それにしても相変わらず忙しいみたいだな…。前にも言ったがあまり花怜さんに寂しい想いをさせるなよ…」
日本酒に切り替えた頃、義父がそう切り出した。
「あぁ、わかってるけど…今が正念場なんだ…明日の出張も先方とは詰めの交渉でね…花怜も理解してくれてるよ…なぁ、花怜?…」
「はい…孝一さんが頑張ってるのは解ってますから…それにそれが纏まれば少しゆっくりできるって…だから、お義父さん…私は大丈夫ですよ…」
理解ある妻の言葉に孝一は顔を曇らせた。
「そのことなんだけど…この商談が纏まったらそのままプロジェクトの責任者を任せられそうなんだ…」
「なんだ…そりゃめでたいじゃないか…」
卓司は口を挟みながら、目の前の花怜に脚を伸ばしていく。
義父がお猪口をぐいっと飲み干すと、夫の言葉にどこか不安を感じながら花怜はお酌をと徳利を差し出した。
空のお猪口にお酒を注ぐと脛に何か当たるのを感じ、徳利を揺らしてしまう。
「いや、そうなんだけど…実務的な部分を教育する必要があって…」
脛に当たった感触はそのまま這い上がってくる。
隣で話す夫の言葉が耳に入ってこない。
花怜は義父のことを睨んだ。
【どういうつもり…孝一さんがいるのに…】
「おっとっと…」
溢れそうになるお猪口を持ち上げると、徳利を置く花怜に笑みを向ける。
「……だから…しばらく向こうに張りつかなきゃいけなくなるんだよ…」
這い上がってきた義父の爪先がロングスカートを引っかけ膝を割ろうと蠢いてくる。
花怜はきつく膝を締めつけ侵入を防いでいたが…
「え?…今、なんて言ったの……」
「じゃあ、二晩お世話になるよ…乾杯…」
義父の号令で二人はグラスを重ね、花怜はお茶の入ったマグカップを遠慮がちに傾けた。
「いやぁ…花怜さんの料理はどれも美味しそうだな…母さんの料理は和食ばかりで地味だからね…」
「そんな…お義母さんのお料理どれもすごく美味しいじゃないですか…孝一さんにもああいったお料理もっと出してあげたいのに…」
「花怜の料理はほんとに美味しいよ…お袋の料理はたまに食べるから美味しいんだよ…一応、あの味で育って来たんだから…」
穏やかな笑い声と当たり前の会話で食事は楽しく進んでいった。
「それにしても相変わらず忙しいみたいだな…。前にも言ったがあまり花怜さんに寂しい想いをさせるなよ…」
日本酒に切り替えた頃、義父がそう切り出した。
「あぁ、わかってるけど…今が正念場なんだ…明日の出張も先方とは詰めの交渉でね…花怜も理解してくれてるよ…なぁ、花怜?…」
「はい…孝一さんが頑張ってるのは解ってますから…それにそれが纏まれば少しゆっくりできるって…だから、お義父さん…私は大丈夫ですよ…」
理解ある妻の言葉に孝一は顔を曇らせた。
「そのことなんだけど…この商談が纏まったらそのままプロジェクトの責任者を任せられそうなんだ…」
「なんだ…そりゃめでたいじゃないか…」
卓司は口を挟みながら、目の前の花怜に脚を伸ばしていく。
義父がお猪口をぐいっと飲み干すと、夫の言葉にどこか不安を感じながら花怜はお酌をと徳利を差し出した。
空のお猪口にお酒を注ぐと脛に何か当たるのを感じ、徳利を揺らしてしまう。
「いや、そうなんだけど…実務的な部分を教育する必要があって…」
脛に当たった感触はそのまま這い上がってくる。
隣で話す夫の言葉が耳に入ってこない。
花怜は義父のことを睨んだ。
【どういうつもり…孝一さんがいるのに…】
「おっとっと…」
溢れそうになるお猪口を持ち上げると、徳利を置く花怜に笑みを向ける。
「……だから…しばらく向こうに張りつかなきゃいけなくなるんだよ…」
這い上がってきた義父の爪先がロングスカートを引っかけ膝を割ろうと蠢いてくる。
花怜はきつく膝を締めつけ侵入を防いでいたが…
「え?…今、なんて言ったの……」