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濡花 ~義理の父親に堕とされていく若妻~
第14章 夫婦喧嘩
孝一が席を立つと卓司はゆっくりと脚を花怜の股から抜き戻していった。

花怜は押し黙ったまま顔を上げない。

「花怜…すまないね…あんな息子に育ててしまって…」

花怜は俯いたままようやく口を開いた。

「お義父さんのせいじゃないですから…これは私達夫婦の問題なので…」

どこか泣くのを我慢しているように声が震えていた。

「ほんとに美味しかったよ…ご馳走様…孝一の支度を手伝ってきたらどうだい?…」

【ほんとになんでこういうところ優しいのよ…】

花怜は女として、娘として扱う義父の二面性が憎らしく思える。

「ありがとうございます…ここは後で片付けるので…お義父さんは先におやすみなってください…」

義父を見ることなく、花怜は頭を下げて孝一を追いかけた。

卓司は徳利に残った酒をお猪口に注いで飲み干すと…

【まぁ、これで花怜は傷心の身だ…またたっぷりと溺れさせてやるとするか…】

内心ほくそ笑みながら、テーブルの上を片付けていった。
残った料理にはラップをかけ冷蔵庫にしまっていく。
洗い物は流しに運び、水を張っておいた。
一旦和室に引きこもると…部屋の隅には布団が一式置いてあった。
部屋の真ん中にある長テーブルを端に寄せて布団を敷いていった。

【もう少し、右かな…】

テーブルの位置を調整すると納得して鞄を開けた。

【よし、忘れ物はないな…】

「さてまだ早いし、もう少し飲むかな…」

和室を出ると、勝手に冷蔵庫を開けてビールを取り出した。

「まったく、孝一のせいでしらけてしまったじゃないか…」

そうぼやきながら、缶ビールを開ける。
リビングでテレビをつけるとゴクゴクと喉を鳴らしていった。

花怜は寝室でキャリーバックに着替えを詰めていた。
孝一はばつが悪そうにベッドに座っている。

「花怜…ちゃんと話しをしなくて悪かったな…親父の言う通りだよ…逃げてたよな…」

「あなた優しいから…でも、ちゃんと言ってくれないとわからないよ…」

「そうだな…ほんとにごめん…」

「もういいから…それで…上手く話が纏まったらどのくらい向こうに行くの?…」

「それがほんとにまだ決まってないんだ…先ずは商談を纏めて、向こうのハード面がどれだけ対応できるかによるかな…」

花怜はこの期に及んでまだはっきりとしない夫の態度にイライラを募らせていった…。
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