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濡花 ~義理の父親に堕とされていく若妻~
第14章 夫婦喧嘩
普段なら夫の仕事のことに口を出すことなんてしない。
やはり義父の存在が大きかった。
半年ぶりに再会してすぐに身体を弄ばれ、逝かされた。
夫が隣にいるのにあんな卑猥な行為で快楽の火種を残されてしまった。
花怜は平静でいられなかった。

「わからないって…そんないいかげんな……私達家族のことでしょ……もしかしたら1年になるかもしれないってこと?…」

ベッドに座る夫に振り向き捲し立てた。

「大きな声を出すなよ…親父がいるんだぞ…」

「そのお義父さんに言われたばかりじゃない……」

「1年なんてあるわけないだろ……」

リビングでビールを飲んでいた卓司はトイレに席を立っていた。
廊下を歩いていると花怜の声が聞き漏れてきた。
孝一の声はゴニョゴニョと何を言っているのかわからない。

「だったら、これが落ち着いたらゆっくりできるなんて言ったのよ……子供もほしいって言ってたじゃない……」

「それは花怜がほしいと思って……」

「何それ……私がいらないって言ったらいらないのっ……」

「そう言うこと言ってないだろ…」

「言ってるじゃないの…ほんとにあなたは逃げてばっかり…」

「ほんとに声が大きいって…戻ってきたらちゃんと説明するから…それにこの件が片付いたらゆっくりできるのは嘘じゃない…貯まっていた有給も使っていいって言われてるから…どこか二人で旅行にでも行こう…な?…」

「そうね…いつになるかわからないけど楽しみにしてるわ…」

バタンとキャリーバックの蓋を閉めた。

「明日も忙しいんでしょ…私、後片付けが残ってるから早く休んだら……」

花怜は夫に視線を向けることなく寝室を出ていった。

「はぁっ…」

【帰ったらまたもめそうだな…】

孝一は深く溜め息をついた。
それでも明日は万全で挑む必要があると一人ベッドに横たわっていった。

花怜がリビングに戻ると義父がビールを飲んでいた。
ダイニングのテーブルの上がきれいになっているのに気づくと…

「お義父さん…すみません…片付けまでしてもらって……さっきはありがとうございました……」

「いや、それくらい…。大きな声が聞こえていたけど…大丈夫なのかい…」

「……はい…孝一さんが戻ったら落ち着いて話しをしてみます……。お義父さんも明日はご友人と会われるんですよね……」

「あぁ…駅まで行けば迎えに来てくれるよ…」
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