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濡花 ~義理の父親に堕とされていく若妻~
第19章 単身赴任
その夜はそれ以上夫と言葉はあまり交わさなかった。
義父に抱かれたベッドに夫は入ってきた。
互いに背中を向けていた。
花怜はなかなか寝付けなかった。
自分でもどうして義父に電話をかけたのかよくわからなかった。
実の両親に心配をかけたくないというのもあったが、夫婦間のトラブルを妹に知られたくないと無意識に思ったのかもしれない。
【お義父さんなら話を聞いてくれると思ったから…】
義父は無条件に私の味方をしてくれると知っていたから…。
でもまさか夫の実家であの義父と同居生活になるとは思ってもみなかった。
【どうなっちゃうんだろう…】
花怜は身体の奥が疼くのを感じていた。
そして、夫とセックスしておかないとと思った。
今夜はできるはずもないし、したいとも思わなかった。
背中から夫の寝息が聞こえていた。
打算的なことを考える自分に嫌気を感じながら目を閉じた。
「おはよう…あなた……」
「おはよう…」
トーンの低い挨拶を交わし、静かに朝食を取った。
花怜はこのままではいけないと感じていた。
べつに離婚したいと思っているわけではないのだから。
「いろいろ準備しないといけないわね…あなたが独り暮らしできるのか心配だわ…」
「大学からはずっと独り暮らしだったさ…。花怜と出会った時もそうだったじゃないか…」
ようやくいつもの調子で会話ができた。
夫はコーヒーを飲みながら続けた。
「それと…やっぱりごめんな…」
「いいの……私こそお仕事なのに…感情的になってごめんなさい……」
「毎週ってわけにはいかないと思うけど…月に一度はここで週末を過ごさないか…」
「そうよね…部屋の風通しもしなきゃいけないから、そうしましょう……」
月に一度過ごすのが義父ではなく夫になるなんてと自虐的な想いに駆られていた。
「よかった…。なぁ…花怜、仲直りしたってことでいいんだよな?…」
仕事はできるのに、こういうところはほんとに短絡的だと思う。
そして、私は夫に秘密を抱えている。
「うん…もう大丈夫よ…。気まずいまま離れるなんて嫌だもの…」
花怜は取り繕うような笑みを浮かべていた。
「必要な物、買い物するけどあなたも何か気がついたら教えてね……」
「何かあればLINEするよ…とりあえず仕事に行かなきゃ…」
花怜はいつも通り玄関で夫を見送ることができてほっとしていた。
義父に抱かれたベッドに夫は入ってきた。
互いに背中を向けていた。
花怜はなかなか寝付けなかった。
自分でもどうして義父に電話をかけたのかよくわからなかった。
実の両親に心配をかけたくないというのもあったが、夫婦間のトラブルを妹に知られたくないと無意識に思ったのかもしれない。
【お義父さんなら話を聞いてくれると思ったから…】
義父は無条件に私の味方をしてくれると知っていたから…。
でもまさか夫の実家であの義父と同居生活になるとは思ってもみなかった。
【どうなっちゃうんだろう…】
花怜は身体の奥が疼くのを感じていた。
そして、夫とセックスしておかないとと思った。
今夜はできるはずもないし、したいとも思わなかった。
背中から夫の寝息が聞こえていた。
打算的なことを考える自分に嫌気を感じながら目を閉じた。
「おはよう…あなた……」
「おはよう…」
トーンの低い挨拶を交わし、静かに朝食を取った。
花怜はこのままではいけないと感じていた。
べつに離婚したいと思っているわけではないのだから。
「いろいろ準備しないといけないわね…あなたが独り暮らしできるのか心配だわ…」
「大学からはずっと独り暮らしだったさ…。花怜と出会った時もそうだったじゃないか…」
ようやくいつもの調子で会話ができた。
夫はコーヒーを飲みながら続けた。
「それと…やっぱりごめんな…」
「いいの……私こそお仕事なのに…感情的になってごめんなさい……」
「毎週ってわけにはいかないと思うけど…月に一度はここで週末を過ごさないか…」
「そうよね…部屋の風通しもしなきゃいけないから、そうしましょう……」
月に一度過ごすのが義父ではなく夫になるなんてと自虐的な想いに駆られていた。
「よかった…。なぁ…花怜、仲直りしたってことでいいんだよな?…」
仕事はできるのに、こういうところはほんとに短絡的だと思う。
そして、私は夫に秘密を抱えている。
「うん…もう大丈夫よ…。気まずいまま離れるなんて嫌だもの…」
花怜は取り繕うような笑みを浮かべていた。
「必要な物、買い物するけどあなたも何か気がついたら教えてね……」
「何かあればLINEするよ…とりあえず仕事に行かなきゃ…」
花怜はいつも通り玄関で夫を見送ることができてほっとしていた。