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濡花 ~義理の父親に堕とされていく若妻~
第19章 単身赴任
それからの日々は本当に慌ただしかった。
夫の荷物の準備をし、新たに着替えやら下着やらを買い揃えていった。
家具や家電は寮に一通り揃っているとのことが救いだった。

そして生理がきた。
あまり深く考えないようにしていたが、正直ほっとした。
結局夫とはしていなかった。
義父のあの濃い精液をあれだけ受け止めたのだ。
なかなか子供ができないのは夫ではなく、私に原因があるのではと思えてきた。

忙しい合間を縫って婦人科を受診した。
検査ではない…ピルを処方してもらうためだった。
義父には秘密にしておくことにした。
知ったら取り上げられてしまう…なぜかそう思えてならなかった。

【お義父さん…避妊してくれないから…】

小さなカプセルを見ながらそんな言い訳を考えていた。
夫の実家で暮らすということはそういうことなんだと思った。
今度は夫よりも義母にばれないようにと思うのは胸が痛かった。
それでも、もう引き返すこともつもりもなかった。

夫が出発する日がきた。
しばらく会えなくなるのはやはり寂しかった。

「じゃあ…あまり無理しないでね……」

「ありがとう…親父とお袋には俺からも連絡してあるけど、よろしく言っておいてくれ…。じゃあ、また来月な…行ってくるよ……」

「うん、わかってる……いってらっしゃい……」

花怜は夫を送り出すとリビングでコーヒーを飲んでいた。
このマンションには暫く誰もいなくなる。
片付けられる物は片付けておかないと埃を被ってしまう。
整理をして、花怜が義父の待つ実家に行くのは三日後の予定だった。

段ボールに荷物をまとめていく。
もうすぐ夏がくる。
月に一度は戻ってくるのだ。
着替えは夏物が中心であまりかさばらない。

【一応これも持っていかないと怒られるのかな…】

義父からもらった下着も小さな紙袋に入れて服の間に挟んでおいた。
段ボールをガムテープで蓋を閉じていく。
宅配業者に荷物を引き渡すと、義父に電話をかけた。

「今荷物を送り出しました…明日届きますのですみませんが受け取りお願いします……はい、私も明日からお世話になります……」

「1ヶ月待たずに会えることになったな…楽しみに待ってるから…」

花怜は恥じらうように返事をして電話を切った。

翌日、ブラウスに膝丈のスカート…ジャケット着て
ストッキングは履かないまま花怜はマンションを後にした。
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