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濡花 ~義理の父親に堕とされていく若妻~
第29章 密会 ~序章~
孝一と花怜はとりあえず窓を開け放っていった。
花怜は3週間前の匂いが残っているようで気が気じゃなかった。
鈍感な孝一は何も気にする素振りもなくてほっとした。
9月半ばとはいえまだ日も高く残暑もあった。
「夕食どうしよっか?…明日も花怜はいないから近場に食べに行こうか…」
「うん…そうね…帰りに何か買い物しましょ……明日、出かける前にあなたの食事は準備しておきたいし……」
孝一は妻の言葉に同意して時間を確かめた。
「先にシャワー浴びてから出かけるか…」
「うん…じゃあ、あなた先に入って……」
スマホが震えていたことには気づいていた。
夫が浴室に消えるとすぐに確認していく。
【そんなの無理に決まってる……それに人を厭らしい女みたいに言わないで……】
黒木からのメッセージにそんなことを思い、既読スルーした。
スマホを置くと手を見つめていた。
まだ黒木の感触が残っている。
お腹の奥の方で…じゅんと溢れたような感覚がした。
【お義父さん…連絡してこないな……】
無いほうがいいに決まっている。
それでも何処か寂しさも感じていた。
簡単に荷解きを済ませると花怜もシャワーを浴びた。
考えないようにすればするほど黒木のことを考えてしまう。
【今は孝一さんのことを考えていればいいの……】
そう言い聞かせても…やはり無駄だった。
お酒も強くない夫は当たり前のようにファミレスに行こうと言った。
花怜は寧ろ酔って眠りたい気分だった。
夫と向き合いながらの食事は久しぶりなのに。
ずっと喋り続ける話もぜんぜん頭に入ってこなかった。
それでもある一言で靄のかかっていたかのような頭は目覚めさせられた。
「え?……今なんて言ったの?……」
「だから…単身赴任は思ったより早く切り上げれそうなんだ…」
確か前に会った時もそんなことを言っていた。
夫のあてにならない希望的観測だと思っていた。
【お義父さんとの生活が終わっちゃう……】
「出向先の憶えもよくてね…システム的な部分も早く整いそうなんだ…。花怜?…花怜…なんだよ…もっと喜んでくれると思ったのにな…」
「うれしい…うれしいに決まってるじゃないの……よかったわね……」
【あれ?……私……寂しがってる?……】
今さら夫の元に完全に戻れるなんて思っていない。
そんな風に身体も心も躾られてしまったのだから。
花怜は3週間前の匂いが残っているようで気が気じゃなかった。
鈍感な孝一は何も気にする素振りもなくてほっとした。
9月半ばとはいえまだ日も高く残暑もあった。
「夕食どうしよっか?…明日も花怜はいないから近場に食べに行こうか…」
「うん…そうね…帰りに何か買い物しましょ……明日、出かける前にあなたの食事は準備しておきたいし……」
孝一は妻の言葉に同意して時間を確かめた。
「先にシャワー浴びてから出かけるか…」
「うん…じゃあ、あなた先に入って……」
スマホが震えていたことには気づいていた。
夫が浴室に消えるとすぐに確認していく。
【そんなの無理に決まってる……それに人を厭らしい女みたいに言わないで……】
黒木からのメッセージにそんなことを思い、既読スルーした。
スマホを置くと手を見つめていた。
まだ黒木の感触が残っている。
お腹の奥の方で…じゅんと溢れたような感覚がした。
【お義父さん…連絡してこないな……】
無いほうがいいに決まっている。
それでも何処か寂しさも感じていた。
簡単に荷解きを済ませると花怜もシャワーを浴びた。
考えないようにすればするほど黒木のことを考えてしまう。
【今は孝一さんのことを考えていればいいの……】
そう言い聞かせても…やはり無駄だった。
お酒も強くない夫は当たり前のようにファミレスに行こうと言った。
花怜は寧ろ酔って眠りたい気分だった。
夫と向き合いながらの食事は久しぶりなのに。
ずっと喋り続ける話もぜんぜん頭に入ってこなかった。
それでもある一言で靄のかかっていたかのような頭は目覚めさせられた。
「え?……今なんて言ったの?……」
「だから…単身赴任は思ったより早く切り上げれそうなんだ…」
確か前に会った時もそんなことを言っていた。
夫のあてにならない希望的観測だと思っていた。
【お義父さんとの生活が終わっちゃう……】
「出向先の憶えもよくてね…システム的な部分も早く整いそうなんだ…。花怜?…花怜…なんだよ…もっと喜んでくれると思ったのにな…」
「うれしい…うれしいに決まってるじゃないの……よかったわね……」
【あれ?……私……寂しがってる?……】
今さら夫の元に完全に戻れるなんて思っていない。
そんな風に身体も心も躾られてしまったのだから。