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濡花 ~義理の父親に堕とされていく若妻~
第29章 密会 ~序章~
「おはよう…あなた……」
孝一がリビングに顔を出すと妻はダイニングに朝食を並べていた。
「おはよう…花怜…。早いな…もっとゆっくりしてもいいんじゃないか…」
昨日帰りに買った卵が目玉焼きになっていた。
トーストとソーセージは買ってなかったはずだと不思議に思った。
「いつもの時間に目は覚めるものよ……冷凍しておいたパンとソーセージがあってよかった……」
孝一はなるほどと席についた。
「15時に出るんだっけ?…それまで何しよっか…」
「うん、私はそれまで夕食の支度をするつもり…あなたは?……」
「うーん…疲れているしゆっくりしてようかな…。明日は買い物できそうな時間はあるのか?…」
「そうね…あまり遅くならないうちに実家には戻りたいんだけど…せっかくあなたが都合をつけてくれたんだからランチは何か美味しいものでも食べない?……」
「そうだよな…ゆっくり買い物ってわけにはいかないか…で、今夜は何時くらいになりそうなんだ?…」
黒木が簡単に解放してくれるとは思えない。
終電の時間を考えるとどんなに遅くても日が変わる前には戻らないと辻褄が合わなくなる。
「二次会ってことになったら終電になるかも……」
夫の様子を伺うように言ってみる。
「まぁ、久しぶりだもんな…そうなりそうなら連絡してくれよ…」
「うん…ありがとう……なるべく早く帰るようにするから……」
根拠のない返事をして花怜は席を立った。
夕食はカレーにした。
夫も温めるだけで済むし、余ったら冷凍できる。
午前中のうちに仕込み終わると、昼食は戸棚にあったお蕎麦を湯がいて済ませることにした。
昼食後花怜はシャワーを浴びた。
淡いパープルのレースをあしらったデザインの下着を選んだ。
義父から贈られた下着以外では一番大胆だと思う。
パーティに出てもおかしくないノースリーブのロングワンピース。
上からジャケットを羽織り身支度を終えた。
パンストは履かずにバッグに忍ばせる。
何度も姿見で確認した。
【おかしくないよね……】
花怜にとってはあっという間に時間が過ぎていった。
踏みとどまることを考える暇もないほどに。
「あなた…そろそろ行くね……」
「あぁ…じゃあ、楽しんでこいよ……」
「ごめんね……」
「いいって……」
孝一には、花怜のごめんねの真意などわかるはずなどなかった。
孝一がリビングに顔を出すと妻はダイニングに朝食を並べていた。
「おはよう…花怜…。早いな…もっとゆっくりしてもいいんじゃないか…」
昨日帰りに買った卵が目玉焼きになっていた。
トーストとソーセージは買ってなかったはずだと不思議に思った。
「いつもの時間に目は覚めるものよ……冷凍しておいたパンとソーセージがあってよかった……」
孝一はなるほどと席についた。
「15時に出るんだっけ?…それまで何しよっか…」
「うん、私はそれまで夕食の支度をするつもり…あなたは?……」
「うーん…疲れているしゆっくりしてようかな…。明日は買い物できそうな時間はあるのか?…」
「そうね…あまり遅くならないうちに実家には戻りたいんだけど…せっかくあなたが都合をつけてくれたんだからランチは何か美味しいものでも食べない?……」
「そうだよな…ゆっくり買い物ってわけにはいかないか…で、今夜は何時くらいになりそうなんだ?…」
黒木が簡単に解放してくれるとは思えない。
終電の時間を考えるとどんなに遅くても日が変わる前には戻らないと辻褄が合わなくなる。
「二次会ってことになったら終電になるかも……」
夫の様子を伺うように言ってみる。
「まぁ、久しぶりだもんな…そうなりそうなら連絡してくれよ…」
「うん…ありがとう……なるべく早く帰るようにするから……」
根拠のない返事をして花怜は席を立った。
夕食はカレーにした。
夫も温めるだけで済むし、余ったら冷凍できる。
午前中のうちに仕込み終わると、昼食は戸棚にあったお蕎麦を湯がいて済ませることにした。
昼食後花怜はシャワーを浴びた。
淡いパープルのレースをあしらったデザインの下着を選んだ。
義父から贈られた下着以外では一番大胆だと思う。
パーティに出てもおかしくないノースリーブのロングワンピース。
上からジャケットを羽織り身支度を終えた。
パンストは履かずにバッグに忍ばせる。
何度も姿見で確認した。
【おかしくないよね……】
花怜にとってはあっという間に時間が過ぎていった。
踏みとどまることを考える暇もないほどに。
「あなた…そろそろ行くね……」
「あぁ…じゃあ、楽しんでこいよ……」
「ごめんね……」
「いいって……」
孝一には、花怜のごめんねの真意などわかるはずなどなかった。