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濡花 ~義理の父親に堕とされていく若妻~
第34章 花怜と涼華 ~本章~
花怜は羽織りの前の紐を蝶々結びにして、バスタオルと巾着袋を抱えるように持って女湯を出た。

いくらセックスに対して奔放になったとはいえ、下着無しで人前を歩くことはやはり恥ずかしかった。
旅館のスタッフや利用客の視線が気になる。
男湯の前に義父の姿がないことを確認すると足早に離れへと戻っていった。

玄関を開けると女物の靴があった。

【えっ…お義父さん以外に誰かいるの?……】

様子を伺うように襖を開けていく。

「ただいま戻りました……」

縁側のテーブルにはビール瓶と空いたグラスが置いてあった。
義父は居間の座椅子に座りテレビを眺めていた。

「おかえり…ゆっくりできたみたいだね…」

テレビのリモコンを義父が切ると奥の方からドライヤーの音が溢れ聞こえることに気がついた。

「…お義父さん……誰か他に来てるんですか?……」

花怜は怪訝そうな表情で義父に問いかける。

「あぁ…実はな……」

義父が言いかけるとその答えは縁側の奥から顔を見せた。

「…お姉ちゃん……」

胸元のサイズが合わないのか、胸の谷間を覗かせたようなだらしない着こなしの浴衣姿の妹が立っていた。
ブラをしていないことも一目瞭然だった。

花怜は妹に声をかけることなく義父を問い質していく。

「お義父さんっ…これはいったいどういうことですか?……またお義父さんの企みなんですかっ……この前訪ねてきたって…何があったんですか?……お義父さんと涼華はどんな関係なんですかっ……どうしてここに妹がいるんですかっ……」

義父と二人きりで秘めやかな時間を過ごしていくと思っていた花怜は…いきなりの妹の出現に態度を一変させてまくし立てていた。

卓司は動じることなく花怜の言葉を受け止めると穏やかに口を開いた。

「まぁ、落ち着きなさい…花怜……」

今度は涼華の番だった。

「そうよっ…お姉ちゃんの思っている通りよ……私はお義父さんとセックスしたのっ……ここにだってお義父さんに呼ばれたから来たのっ……だから何?……お姉ちゃんだってお義兄さんを裏切ってお義父さんとやりまくってるんでしょっ……清楚な女の仮面を被って浮気してるんだっ……笑っちゃう……私のことを淫乱女呼ばわりしてたくせに……お義父さんのデカチンポによがり狂ってるんでしょっ……」

「いい加減にしないか…二人ともっ……」

卓司がようやく割って入った。
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