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第5章 夜這い

「ひっ…痛っ…っ…痛ぃっ…」

卓司は膝から離した手で華奢な腰を掴んだ。
花怜を引き寄せ、肉棒がより深い箇所へと埋まろうとする。
花怜から悲痛な声が漏れると…

「ゆっくりとするから…少し我慢しなさい…」

繰り返した挿入のその先…孝一では届かない最奥。
侵入を拒み強ばる膣道を亀頭が捏ね解すように貫いていく。
ゆっくりと時間をかけて本当にゆっくりと埋めていく。

「はぁっ…んぐっ…やっ、やだぁっ……っ…」

痛い…お腹の奥底でギリギリと音がしているようだった。
誰も届かない…使われたことのない狭い道を貫かれていく。
花怜は身を反らせ、腰を掴む義父の手を掴んだ。
力では敵わない…無意識に手の甲に爪を立てていく。
それでも義父に身体を引っ張られてしまう。

「無理っ……お義父さんっ……そんなっ、太いの……無理っ……」

思っていたことが言葉として吐露されていく。


卓司はニヤリと口許を歪めた。

【誰の…何と比べてるんだ…】

「もう少し…もう少しだから…」

ずっとお腹の奥は軋み続けているように思えて、花怜はぽろぽろと涙を流し、何度も首を振った。

卓司は腰から手を離し、花怜の両脇に手をついていく。
前屈みになると更に肉棒は押し込まれていった。

「………っっ……………」

声にならない声を漏らす花怜の顎が跳ね上がる。
子宮口に亀頭が触れた。

千切らんばかりに膣道が肉棒を締めつける。
膣壁は戦慄き、痙攣を繰り返すのが卓司にもはっきりと伝わってくる。

花怜の唇は渇き、何かを訴えようと小さく震えている。

【息…できない……】

卓司は動かない。
何かを待つようにじっとしている。
きつく締めつけられながら…肉棒はびくり、びくりと脈打ち…鈴口からは体液を溢れさせていく。

「あぁっ…きついな…」

卓司がそう漏らすと、奥から愛液が溢れてくる。
締めつけるだけの穴が肉棒を揉むようにうねりだした。

「…っ…くはっ…ぁ、はぁぁ……」

花怜が思い出したかのように深い呼吸をする。
溢れる愛液が肉棒に纏わりつき、襞が絡みつく。
手の甲に突き立てられた爪が弛み花怜がぐったりと布団に背中を埋めていった。

「大丈夫かい？…花怜さん…」

花怜はきつく閉じた瞳を静かに開けた。
瞳を潤ませ、覗き込む義父に…

「大丈夫じゃありません…」

その声色は深く静かで艶めいていた。