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 縄師-Ⅲ 小父とM女。
第3章  芳恵
 芳恵を抱えて立たせる。
「今から縛るが何でもありだからな」
「どうぞ。存分に」
自分は感じないと自嘲気味に言っているのか、それとも俺に感じさせられたいと思っているのか。
 それなら答えは後者だと、俺は確信をもっていた。

「両腕を上げてくれ。腕に縄痕や擦り傷を付けたくないんでな」

 柱を背中に足を開かせた。足裏が滑るので、50センチの足枷で足の開きを固定する。
 柱にもたれさせた状態で、乳房の上に4巻、乳房の下に4巻、かなりきつめに柱に縛り付ける。
 このきつさでいつもの縛り方をすれば腕の血流が阻害される。なので、腕だけは最後に柱を背負う形で廻して両手首を縛る。

 襦袢の裾を捲り、帯に差し込む。腰巻きの裾は紐の付いたクリップで挟み、左右に引き開いて紐で止める。これで下半身は開放状態になる。

「そんな開き方をされると恥ずかしいです」
 芳恵は股を閉じたがって膝を捩り合わそうとする。

「恥ずかしくさせるために衣服を着けさせたんだよ」

「意地悪」

 芳恵の息が荒くなった。

 剥き出しになった性器と周辺に石けん水を塗る。
「えぇっなに!」
 いきなりの水の冷たい感触に驚く芳恵の前に剃刀を出して見せた。
「玉鋼のかみそりだ。変な動きをすると大事なところがすっぱり切れるぞ。我慢しろ」

「毛を剃るなんて聞いてません」
 かなり真剣な声で芳恵が抗議した。

「何言ってる。毛が有ったら彫れないだろう。それに毛が無いと感度がよくなる。いいことずくめだ」

 俺はわざと毛が無い性器の上でブラシを掻き回して泡立てる
 芳恵が「恥ずかしい」と顔をそむけた。

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