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 縄師-Ⅲ 小父とM女。
第4章  拷問
 優しさは被虐への導入だ。
 針を入れるのは被虐感を充たしてから入れる。

 唇を撫でて入れた舌を絡める。
 抱きしめて胸を愛撫すると力が抜けて俺に身を委ねる。

 撫でていた乳首をつねり、抱きついていた腕を背中にねじ上げると、「ああっ」という吐息と共に、痛みと苦しさが性感への扉を開ける。

 耳に息を吹きかけ親指で左右の腋窩を押さえると、ぞくりっと震えが伝わって来た。

 体を挟むように親指に徐々に力を加えていくと、擽ったさが痛みに変わる。
 痛みが増して顔が苦痛に歪んだ。
「痛いか」
「はい。凄く」声を震わせて答える。
「どこまで耐えられるかな」
「こわい……」泣き声で訴えるが、もう芳恵の性器は充血を始めている。

俺は逆エビ、胡座、背面合掌など、芳恵の好きな縛りで立て続けに責めたが、結局我慢の限界で往ったのは、高手小手で床に転がし、頭髪と足首を近づけ逆海老にしたときだった。

 芳恵は藁の匂いを嗅いだとき、込み上げてくる衝動に我慢ができなくなり、「もう駄目です。いくっ」と叫んで乳房をゴザにこすりつけて自分で逝った。

「だってそれまで気が狂いそうなぐらいイクのを我慢してたんだもの。それに藁の匂いには私の脳に作用する特別な何かがあるのかもしれない」

「前世で藁縄で縛られたことがあるとか。そうだ。今度藁縄で股縄にして吊り上げてやろうか」
「あっっ、言わないで」
 芳恵は股を捩り合わせてしゃがみ込んだ。

 準備が整った
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