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僕の奴隷ちゃん
第7章 恐い人
飛び出して行く逢里を追いかけようと、足を踏み出す要の腕を必死に掴む母を振り払えない要は、脱力に足から崩れ落ちた。


要もまた、逢里を傷つけたくなかったのだ。


自分の安らげる場所になっていたから。


いつまでも純真無垢な逢里でいてもらいたくて…何にも見せない様に、聞かない様に…見張っていたのだから。


無残にも、自分のそばに置いていた事で傷つけてしまった事にショックが隠しきれなかった。



「ちょっと様子を見て来ます、直ぐに戻ります。」



陽平は明奈にそう言うと、逢里の後を追った。
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