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僕の奴隷ちゃん
第8章 代償
泣きながら、お門違いな事を言う逢里に腹が立ち、要は立ち上がった。


「要お兄ちゃん!!」


ギュッと袖を掴む逢里の手を振り払い睨みつけた。

要はただ、逢里のそばで安らぎたいのに、逢里がそう言ったら安らぎの場ではなくなるのだ。

純真で幼い逢里に、ただ『お兄ちゃん』そう言って笑ってくれるだけで良いのに、大人達の関係を知った事で崩れたのだ。

何も知らないから、何も考えずに居られたのに。



「分かった。コレからは、俺の言う事は絶対だからな。」



そう冷たく言い捨てた。
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