パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第10章 歪み

今からでもちゃんと逢里に想いを伝えて、大事にしてあげられなかった事を素直に謝まろうと思うものの、止まらない涙に部屋から出るのが恥ずかしくて、明日の朝に逢里に伝えても遅くは無いだろうと、その日は部屋にとどまった。



「大切にするから、俺を……俺だけを好きでいろ」



シーツに残った一滴の血痕に手を当て、要はそう願った。


逢里と一つになった証拠がここにあり、間違いなく逢里を身も心も傷づけた事を胸に刻みつけ、終わった後も優しく汗や涙を拭って上げなかった事を思うと胸が苦しくなる。

『好きだ』と言ってあげなかった事を深く後悔と反省をしてベットに横になった。