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You were born to be mine
第6章 新章 2話
オレは仕事上人前でプレゼンする機会が多い。
そんなんで人を短時間である程度見極める術を身に付けた。
その感覚がこの人にウソはアカンて言うてる。
元々そのつもりもないんやけど。


「正直言いますと、具体的にどうというコトではないんです。感覚として一緒にいる時は気持ちが安らぎますし、私も一緒にいたいと思えるんです。それ以上言い様がなくて。」

「はぁ~。びっくりした。」

「はい?」

「咲希が私に言うてたんです、陵さんは口ベタやからカッコエエ言葉は絶対言わへん。そのかわり、一生懸命伝えてくれるって。 ホンマですね(^^)、なんやそれっぽいセリフやら自信満々の言葉とか出てけぇへん。」

「あ、はい。 自分に自信は持てないです。けど、相手に恥じない自分でおるための努力はできます。」

「今、サラっとカッコええセリフ言うたの気付いてる?」

「は? どこがですか?」

「咲希が好きになる訳やわ。 陵さん、モテるでしょ?」

「いいえ、未だそんな経験はしたことないです。」

「気付いてないだけやと思いますよ(^^)、それか周りにロクな女性がいてないか。」

「はぁ…」

「とにもかくにも、私は咲希が好きになったんなら反対はしません。まだまだこれから色んなコトを経験せなアカンのやし、陵さんにフラれる様なコトになったとしてもそれは人生経験の1つやから。 けど、母としてはあの子に幸せになって欲しいとは思います。」

「それは良く理解してます。」

「そしたら陵さん、咲希をよろしくお願いします。 今日は咲希、帰さんでエエですよ。 2人で将来のコト、漠然とでエエから話してみて。」

「あ、はい。 判りました。 お預かりします。」


咲希のお母さんはにっこり微笑んで席を立った。
オレはというと背中にじっとりと汗を感じてた。
にこやかやけどしっかり芯の通った人。
それが咲希のお母さんの印象やった。





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